【囲碁の基本手筋】初心者の方が最初に学ぶべき重要手筋を詳しく解説!

【この記事を書いた人】佐藤洋佑
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今回は、囲碁の大事な基本手筋について解説します。

基本的な手筋を知るだけで、対局の時にどのように打てば良いのかが分かってきますし、考え方が分かると安心です。

反対に、基本手筋を知らないと指針が立たなくなり「どこに打った良いのかが分からない」という状況になりがちです。

この記事では、

手筋とは何か?

どんな手筋から学んでおけば良いのか?

連絡の基本手筋

石を取る基本手筋

などについて非常に詳しく解説していきます。

目次もありますので、是非気になるところをチェックしていってください!


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手筋(てすじ)とは?

そもそも、囲碁における「手筋」とは一体何なのでしょうか。

非常に根本的な話をしますと、手筋とは「石のつながり」です。

味方の石同士が盤上の線を通じて、どのように連携を取っているのか?

相手の石の連携を、どのようにして断つのか?

これらが手筋の根本的な考え方です。

反対に、つながりの悪い石同士を「筋違い(すじちがい)」と言ったりします。

「筋違い」からお話しした方が分かりやすいかと思うので、順に解説していきますね。

「手筋」ではない「筋違い」

さっそく、例を見ていきましょう。

筋違いのハザマ

黒Aと黒Bは「ハザマ」と呼ばれる筋違いの代表のような形です。

この形は、

筋違いのハザマ

このように、縦の線でも横の線でも、一本間があいてしまっているのです。

つまり、つながっていないのですね。

ハザマ

白1と打たれると、黒Aと黒Bは切り離されてしまいます。

このあとの展開は一例ですが、

ハザマ

黒2、4と打ってつながろうとしても、白3、5とジャマされて、黒Aと黒Bをつなげる事ができません。

こういう状況を招いてしまうのが「筋違い」なのです。

是非、碁盤に並べて確認してみて下さい。

そして、筋違いとは反対に、味方の石同士が盤上の線で連携を取っている状況は「筋(すじ)」だということですね。

どんな手筋から学べば良いのか?

今回の記事では、「ルールを覚えたての初心者の方」~「基礎を確認したい級位者の方」がしっかりと学べるように「基礎の中の基礎手筋」をご紹介いたします。

基本中の基本ではありますが、ここでご紹介している手筋で囲碁の技は構成されています。どんなに難しい手でも、根本を突き詰めると基本手筋に行き着くのです。

基本の手筋をおおまかに分類しますと、

連絡の手筋

石を取る手筋

という2種類になります。

これらをしっかりと学んでいきましょう!

①連絡の基本手筋

石と石をつなげる「連絡の基本手筋」は、

(1)コスミ

(2)一間

(3)ケイマ

(4)大ゲイマ

(5)大々ゲイマ

の五種類です。

それぞれご紹介していきますね。

※連絡の手筋に関しては、こちらの関連記事でさらに詳しく解説しています。

関連記事:【囲碁の「コスミ」や「ケイマ」はなぜ良いのか?】意味が分かるとおもしろい!

(1)基本手筋「コスミ」

コスミとは、味方の石を斜めに進める手で、とても安全な進み方です。

コスミ

このように斜めに進む手を「コスミ」と言い、

コスミ

AかBのどちらかのルートでつながる事ができます。

(白Aときたら、黒Bと打って連絡。白Bときたら、黒Aと打って連絡。ということです。)

進みは遅いですが、安心安全な連絡の手筋です。

(2)基本手筋「一間」

「一間」とは、まっすぐに一列あけて進む筋です。

コスミよりも早く進むことができます。

一間

これが「一間」ですね。

一間

こんな風に連絡していて、

白が1や1’などと近づいてきたとしても、黒2と打って、すぐにつながる事ができます。

(3)基本手筋「ケイマ」

ケイマとは、将棋の「桂馬」の駒と同じ動きで、「二つ進んで一つ曲がる」という連絡の手筋です。

ケイマ

これが「ケイマ」の動きで、コスミや一間よりも早く進んでいます。

ケイマ

こういう筋で連携を取っています。

進みは早いですが、敵が近くにいると分断されやすいので要注意です。

(4)基本手筋「大ゲイマ」

大ゲイマ(おおげいま)とは、ケイマよりもさらに早く進む手筋です。

大ゲイマ

これが「大ゲイマ」です。随分と離れていますが、

大ゲイマ

こういう筋で連携を取っているのです。

敵が周囲にいない時に、効率的な進み方です。

(5)基本手筋「大々ゲイマ」

大々ゲイマ(だいだいげいま)とは、大ゲイマからさらに一歩先へ進む手で、19路盤の布石(序盤戦)でよく使われます。

大々ゲイマ

これが「大々ゲイマ」ですね。遠いので連携は薄いですが、陣地を大きく取れる可能性があります。

大々ゲイマ

筋はケイマや大ゲイマと同じで、こういう二本の線で連絡しています。

※連絡の手筋については、下の関連記事でさらに詳しく解説しています。

関連記事: 【囲碁の「コスミ」や「ケイマ」はなぜ良いのか?】意味が分かるとおもしろい!


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②石を取る基本手筋

相手の石を取るための基本手筋は、

(1)「両アタリ」

(2)「シチョウ」

(3)「オイオトシ」

(4)「ウッテガエシ」

(5)「ゲタ」

の五種類です。

1つずつ見ていきましょう。

関連記事:【囲碁の練習問題】習うより慣れる!初級手筋・死活問題をプレゼント

(1)基本手筋「両アタリ」

両アタリが分かると、相手の弱い断点を見つけられるようになります。

また、アタリに対して目が慣れてきて、自分の危険な場所も見つけて守れるようになります。

両アタリとは?

まず、両アタリとはどんな状況なのかを見ていきましょう。

囲碁解説画像


こんな局面だったとして…
黒番で、うまいアタリの仕方があります。

考えてみましょう。
黒を打ったら白がアタリ。
しかも「うまい」アタリの方法です。

やってみますね。

囲碁解説画像

ここです。

黒1と打つと

なんと

白△の「両方」がいっぺんにアタリになります。

これが「両アタリ」です。

なぜ「両アタリ」が良いのか?

両方がアタリになると、
黒にどのような良いことがあるでしょうか?

囲碁は、
黒白1手ずつしか打てないのがポイントです。

「両アタリ」することによって
白△のどちらかを必ず取れます

逆に言うと白は、片方の石しか助かりません。

囲碁解説画像

白2

このようにアタリをつなぐと

黒は?

囲碁解説画像


黒3と打ってもう片方の白△を取ります◎

囲碁解説画像

こういう状況ですね。

囲碁解説画像

白2でこちらを逃げても

黒は…

囲碁解説画像


こちらの白△を取ります◎

囲碁解説画像

こうなりますね。

このように相手の石を取る事は、
相手の陣地や戦力を減らすメリットがあります。

囲碁解説画像

ですので

黒1と「両アタリ」するのは、とても良い手です。

ということで

両アタリを探す練習をしましょう。

両アタリを探す練習問題①

囲碁解説画像

黒番で白を両アタリしてください。

見つかりましたか?

答えいきますね。

囲碁解説画像

黒1◎

これで白△両方が同時にアタリです。

そして、このように打つことによって
どちらかの白△を取ることができます◎

囲碁解説画像

白2と逃げても

黒3で逃げなかった方の白△を取って

囲碁解説画像


こういう状況になる。

囲碁解説画像

白2で

こちらを逃げても
黒3ともう片方の白△を取れる◎

囲碁解説画像

それで、

こうなります。
黒がうまく白を取りましたね。

では、

両アタリを探す練習問題②

囲碁解説画像

こんな状況で黒番です。

どこに打ちますか?

考えてみて下さいね。
碁盤があれば実際に並べてみて下さい。

囲碁解説画像


黒1が正解です。
この一手で白△が同時にアタリです◎
白石が二つ並んでいても、逃げ道が一つですから「アタリ」ですね。

囲碁解説画像

白2には

黒3◎

囲碁解説画像


このように並んでいた白二子を取れます。

囲碁解説画像

白2で二子のほうを助けても

黒3◎

囲碁解説画像


反対側の白が取れて、黒が有利になります。

両アタリのおかげですね。

両アタリを探す練習問題③

囲碁解説画像

これはどうでしょう?
黒番です。両アタリを探してください。

慣れてきましたか?

囲碁解説画像

黒1◎

白△の各二子がアタリです。
黒はもれなくどちらかを取る事ができます◎

もう一問いきます。

両アタリを探す練習問題④

囲碁解説画像

この局面で黒番です。
どこでしょう?

石が増えてきましたが
アタリの練習です。

囲碁解説画像


黒1がGood!
「両アタリ」ですね。

白三子のアタリも見えましたか?
このように、
石数とは関係なく、道が少なくなるとアタリになります。

最後に、失敗図も見てみましょう。

囲碁解説画像


黒1でこのように打つと、
白△はアタリなのですが、他にアタリがありません。
「両アタリ」ではないわけですね。

ということで、
次の白はどこに打つかというと…?

囲碁解説画像

白2です。

黒に取られないように逃げます。
すると、今度は逆に黒がアタリになって
黒はピンチになってしまいました。

このように、
囲碁はアタリの仕方一つで結果が変わってきます。
1手1手が重要で、形勢が2転3転します。

そこが、おもしろいです。「両アタリ」の話でした。

(2)基本手筋「シチョウ」

今度は石を取る手筋「シチョウ」について解説します。

シチョウが分かると、自分の石を分断された時に、分断してきた相手の石を正確に取れるようになります。

ここは切られてもシチョウで取れるから大丈夫。というような判断がつくようになります。

関連記事:【シチョウ入門】囲碁の読みを鍛える意外な方法!~シチョウアタリ上達法~

「シチョウ」とは?

まずは、シチョウとは何なのか?について解説します。

囲碁解説画像


このような状況で黒番。
白を取りたいのですが、どうしましょう?

取ろうとするので、
黒は白をアタリします。

まず

囲碁解説画像

黒1

ここに打つと、白はアタリですね。

では、白逃げてみましょう!

というと?
白は

囲碁解説画像


こうですね。
白2の場所に黒がくると、白は取られてしまいますので
そこに先着します。

そして、
このように打つ事で、白石の逃げ道が増えました。

いくつに増えたかと言うと•••

囲碁解説画像


三ヶ所に増えました。

•••黒からすると、白を取りづらくなりましたね。

囲碁解説画像

この後

黒3と追いかけても、
白4と逃げて、さらに逃げ道が増えます。

黒失敗ですね。

囲碁解説画像

という事で

スタートのこの図で

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黒1と、こちらからアタリします。

白は取られないように

囲碁解説画像


白2と逃げますね。

囲碁解説画像

この時

先ほどのアタリの仕方と違って
白石の逃げ道は二つしかありません。

ということは、
次に黒番でまたアタリすることができます。

囲碁解説画像

では

黒番です。
AとBどちらでしょう?

白がアタリを逃げた時に
逃げ道が少なくなるようにアタリしたいです。

考えてみましょう。

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黒3

Aの方からアタリすると

白4と逃げた時に
白の逃げ道は…?

囲碁解説画像


3ですね。
白の逃げ道が増えてしまいました。

ということで

囲碁解説画像

Bの方からアタリ◎

黒3です。

囲碁解説画像

白4と逃げますが

白石の残りの逃げ道は二つですね。

つまり、また黒番でアタリできます◎

囲碁解説画像

ということで

次の黒はA、Bの
どちらからアタリすると良いでしょうか?

同じように想像してみましょう。
黒が白をアタリして、
白が逃げた時に

「白の逃げ道の少ない」アタリの方向は…?

両方やってみましょう。

囲碁解説画像


黒5とアタリすると
白6と逃げて
この白の逃げ道は…三つですね。

囲碁解説画像

では

黒5と反対方向からアタリすると
白6と逃げた時に
白の逃げ道は…二つです。

ということは
この図の方が黒に取って良いですね。
白の逃げ道が少ないわけですから。

この後のアタリの仕方はどうでしょうか?
黒番で、どうアタリするかですが

いきますね。

囲碁解説画像


黒7◎

囲碁解説画像

白8と逃げた時に

黒9◎
白10と逃げても白の逃げ道は二つです。

黒はまた白をアタリできるのですね。

なんとなく分かってきましたか?
これが「シチョウ」です。
アタリが続くようにうまくアタリして

囲碁解説画像


最後は
碁盤の端っこで全部取る事ができます◎

この状態は白を囲めていますから

囲碁解説画像


こうなりますね。
白をすべて取れています。

「シチョウ」という取り方でした。

「シチョウ」についてまとめると…

囲碁解説画像

取り方をまとめます。

このような形から
黒番で白を取ろうと考えて…

囲碁解説画像

うまくアタリしていきます。

このように
ジグザグな形になるんですね。
アタリがずっと続いて、最後、碁盤の端に追い詰めて
白を取る事ができました◎

では、

「シチョウ」の練習問題①

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この状態で黒番です。
シチョウで白を取って下さい。

最初のアタリの仕方が大切でした。

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黒1ですと、

次、白は取られないように

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白2と逃げて
この時、白石の逃げ道が三つに増えてしまいます。

ですので

囲碁解説画像


黒1が正解です◎

このアタリの仕方ならば

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白2と逃げようとした時に

逃げ道が二つしかありませんね。

次は黒番ですから、またアタリする事ができます。

続きいきますね。

囲碁解説画像


黒3が良いアタリの方向です。

白4と逃げても、またアタリできそうです。

しかし

囲碁解説画像


次に黒5と、こちらからアタリしてしまうと
白6で逃げ道が増えてしまいますので要注意。

囲碁解説画像

黒5がGood

慣れてくると規則的な動きですよね。

囲碁解説画像

ということで

これを繰り返して、隅に追い込んで取れるのでした◎

白石を全部囲めていますから

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こうなります。
黒大成功です◎
(実際の対局ですと、白は途中で諦めた方が取られる石が少なく済みますね。)

「シチョウ」の練習問題②

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こんな状況で黒番です。

今までと少し形が違いますが、これも「シチョウ」に持っていくことができます。
白石が、あと2手しかないところがポイントなのです。

アタリしてみましょう!

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黒1◎
白がアタリですね。

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白2と逃げたら…?
この後はどんな展開になるでしょう。

一気にいっても大丈夫ですかね?

いきます。

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このようにアタリが続いて
シチョウですね。

慣れてきましたか?

囲碁解説画像

それで

こちらからのアタリも正解です◎

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白2と逃げて

黒3と、
今まで言わなかったですが
白の進行方向を止める感じでアタリ」です。
↑この考えが掴めると色々な場面で役に立ちます。

白4と逃げますが

囲碁解説画像


ひたすら白の進む道を止めて、
アタリが続き、
碁盤の端っこで丸ごと取ることができます◎

「シチョウ」
なんとなくわかりましたか?

「シチョウ」の練習問題③

囲碁解説画像

これはどうでしょうか?

先ほどの問題と同じようですが
右上に白石が追加されました。

黒、どうしましょう。

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黒1
白をアタリします。

さて、この後どうなるか予測できますか?

いきますね。

囲碁解説画像

シチョウで追いかけるのですが

黒3、白4と今までと同じです。

しかし、

囲碁解説画像


黒5、白6となった時に
右上に追加された白△が活躍してきます。

白6で白石が合流して(つながって)
逃げ道が三つに増えてしまいました。
次に黒番で、アタリできないですね。

しかも、
白に逃げられたあかつきには、
白から「両アタリ」が狙われています。
二ヶ所もあります。

上の図を見て、白番で両アタリできるところを
二ヶ所探してみましょう!

見つかりましたか?

答えいきますね。

囲碁解説画像


この二点です。
×の場所が、どちらも白が打つと両アタリになる場所です。両方を同時に防ぐことはできないので、黒はまずいですね。

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最初に戻って

白△がいるので
こちらの黒1が正解です◎

狙っている白と白△が
つながらないようにアタリするのがGoodです。

囲碁解説画像

そして

このように、ちゃんとシチョウになります◎

では、あと一問だけやりましょう。

「シチョウ」の練習問題④

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今度はこんな形です。

黒番でシチョウにできるのですが、
どう打ちますか?

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このアタリの仕方ですと

白が逃げた時に

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白の逃げ道が三つに増えてしまいます。

ですので

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黒1です。

白が逃げようとしても

囲碁解説画像


白の逃げ道は二つですね。

白を、右の黒石に追い込む感じでアタリするのがポイントです。

では、次の黒は…?

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黒3◎

白4と逃げても、

シチョウが始まりますね?

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隅に追い詰めて取る事ができます◎

囲碁解説画像

この時

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こちらも正解です◎

囲碁解説画像


アタリが続いてシチョウです。

大丈夫そうですね。

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では、本当に最後。

白△があらかじめいたら…?

黒はどうしますか。

囲碁解説画像

先ほどの図のようにアタリしていくと

黒3ですと…

形はシチョウですが

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白△とつながって、シチョウではなくなってしまいます。
次に黒番でアタリできませんね?

これは黒失敗ということで

囲碁解説画像


こちらからアタリします◎
白△とつながらないように攻めるイメージです。

この後

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白△のいない方に、シチョウで追い詰めていって
黒17まで丸ごと取る事ができました◎

ちなみに、白△のような石を「シチョウアタリ」と言います。
シチョウで追いかけていったときに当たるからですね。

いかかでしたか。
今回の話で「シチョウ」に慣れてもらえれば幸いです。


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(3)基本手筋「オイオトシ」

次は、囲碁の手筋「オイオトシ」という石の取り方です。

オイオトシが分かると、良いアタリと悪いアタリが分かってきます。アタリをして、相手が逃げた後のことを自然と想像できるようになります。

是非、頭の中で想像しながら解説を見てみて下さい。

「オイオトシ」とは?

まずは、「オイオトシ」とはどのような手筋なのかを見ていきましょう。

囲碁解説画像


こんな状態で黒の番だったとします。。

うまくやると白石を取ることができるのですが
どのように打つと良いでしょうか?

まずは、

上の図で取れそうな白石に目星をつけてみましょう。
どの白が取りやすそうですか?

取りやすい石というのは
石から出ている道が少ない石です。

そう考えると

囲碁解説画像


この△印をつけた白石です。
逃げ道が二つしかありませんね。

この白を狙って、黒の打つ手を考えてみましょう。

白の逃げ道は二つなので
白を取ろうと思ったら、そのどちらかです。

囲碁解説画像


黒1。
このように打つと、白△が「アタリ」です。

では、今度は白の立場に立って
この白を取らせないように頑張るには、どう打つでしょうか?

というと

囲碁解説画像


白2ですよね。
黒にこの場所に打たれたら取られてしまいますから、
打たれないように先着します。

そして、この白△は右側の白石たちと合流しました。
次に黒番ですが、白を取ることはできませんね?

と、いうことですので
黒1が間違いだったのです。

正解は

囲碁解説画像


黒1◎
こちらからアタリします。

それで、白が白△を助けるならば

囲碁解説画像


白2ですね。

では、次に黒番です。
どこでしょう??

よーく見て下さい。

白を、

取れます。

囲碁解説画像


黒3で白△の三子を丸ごと取ることができます。
白三子からは、もう道が出ていないことを確認しましょう。

このように、
相手をアタリして
相手が逃げて
でも、まだ相手がアタリになっていて取れる。
というのが「オイオトシ」という石の取り方です。

名前を覚えるというよりかは、
アタリできる所を探す
ということが大切ですね。
慣れてくると、パッと見てわかるようになりますよ。

着手禁止点の話

さて、今回はもう少しオイオトシの練習をしていくのですが

その前に一つルールの話をします。

上の図の黒3を見て、「ん?いいの?」
と思いませんでしたか?

良く見たら、
黒3の石だって白に囲まれて道がないですよね。
ルール上良いのか?という話です。

結論から言いますと、
「相手の石を取れるときは、道のないところに打って、相手を取ってOK」
「相手の石を取れないのに、道のないところには打てない
です。

説明の順番が前後しましたが
基本的には、
打った石から道がないところには置けません。
そこ置いたらもう取られちゃってるよ、という場所は着手禁止点になります。
正式な大会とかですと、一応、反則負けになってしまいます。

ただ、普段友達と打っている分には、
「そこは打てないよ」と言って別のところに打ってもらえば良いだけなので
対局中「着手禁止点に打っちゃったらどうしよう」と怯えなくて大丈夫です。

結局、石から道がどれくらい出ているかなぁ、と良く見ることが大切ですね。

それで、具体的には

囲碁解説画像


黒1。
これは
打てますか?打てませんか?

答えは

囲碁解説画像


打てませんね。
黒1からは道が一本も出ていません。
白に全方向を塞がれてしまっています。

そして、もう一つ確認事項。
白石を取れる、というわけでもありませんね。

だから黒1は着手禁止点、打ってはいけない場所
ということになります。

囲碁解説画像

この図のように

白石を取れる場合は(白三子を取れていますね)
黒1と打って良く

囲碁解説画像


このような状況になります◎

OKでしょうか。

では、オイオトシの話に戻りましょう!

「オイオトシ」の練習問題①

囲碁解説画像

こんな状態で黒番です。
白を「オイオトシ」にして取ってみましょう。

まずは、全体をみて
逃げ道の少ない白石を探します。

そして、
その白をアタリするように打つのがポイントです。

上の図を見て考えて下さいね。

決まりましたか?

答えいきますよ。

囲碁解説画像


黒1◎
白△がアタリです。
合ってましたか?

そして、白が△を助けようと

囲碁解説画像


白2とつないでも

丸ごとアタリですね?

次に黒番で

囲碁解説画像


黒3と打って、白△を取れています◎

囲碁解説画像


こうなります。

白をアタリして→相手が逃げて→それでも相手がアタリになっていて→取れる

という流れでした。オイオトシですね。

ではもう一問

「オイオトシ」の練習問題②

囲碁解説画像

この状態で黒番です。

どう打てば良いでしょう?

取れそうな、道の少ない白を探して

アタリする。

その時に
着手禁止点に打とうとしていないか要チェックです。

考えましたか?

いきますね。

囲碁解説画像

黒1


これはまずいですね。
黒石から道がありません。
そして、白を取れるというわけでもないので
打てない場所です。

今度こそ答えいきます。

囲碁解説画像


黒1◎
ここに打つと白△がアタリです!
こんなに石がたくさんあっても、白石から出ている道は少ないのですね。

白は取られたくないですから

囲碁解説画像


白2とつなぎます
が、しかし…

よく見たら

丸ごとアタリになっています。

OKですか?

囲碁解説画像


黒3と打って、白△を取ることができました◎

黒3からは道が出ていませんが
白を取れるので、打って取ってOK!

囲碁解説画像

こういう状況になります。

どうでしたか?
「打てない場所がある」というルールの話と
「オイオトシ」という石の取り方の話でした。

(4)基本手筋「ウッテガエシ」

今度は、「ウッテガエシ」という手筋についてです。

ウッテガエシが分かると、石を捨てることがこわくなくなってきます。

相手に取らせることで、本来の目的を達成する、という囲碁のとても面白い話です。

「ウッテガエシ」とは?

まず、ウッテガエシとはどういう手筋なのかを解説します。

囲碁解説画像

例えば、このような状況があったとします。

ここで黒番で、白△を取る打ち方があるのですが、どこに打つと良いでしょうか?

囲碁解説画像

まず最初に考えるのが黒1です。

黒石同士をしっかりつなげながら、白二子をアタリにしています。

しかし、

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白も2とつながってしまいます。

このようになると、

囲碁解説画像

白石は一つのまとまりになって、○のように逃げ道が増えてしまいます。

取りづらくなるのですね。

ということで

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最初の場面に戻って、黒が白二子を取るためには…

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この黒1が良い手です◎

囲碁解説画像

白△と白×を切り離すイメージです。

ただ、次は白の番になりますから

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白2と打たれて、今打った黒一子は取られますね。

囲碁解説画像

こういう状況になります。

黒石が取られましたが、順調なのです。

この形をよーく見てください。

よくよく見たら、

囲碁解説画像

白三子がアタリになっていました。

黒3と打って、取る事ができます。

囲碁解説画像

こういう状況になって、黒大成功ですね。

これが「ウッテガエシ」という手筋です。

味方の一子をあえて取らせることで、最終的に相手の石を取る事ができるのです。

もう一度見ていただきますと…

囲碁解説画像

この状況で、

囲碁解説画像

黒1が良い手です。

白に2と取られますが、(取られた状況を想像してみて下さい。)

囲碁解説画像

黒は3手目で白三子を取ることができます◎

どうでしょうか。「肉を切らせて骨を断つ」という感じの手筋ですね。


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では、ウッテガエシの練習しましょう。

「ウッテガエシ」の練習問題①

囲碁解説画像

黒番で、白△の二子を取ってください。

この白二子は、味方とつながっているようで、よくよく見たら黒に囲まれているのですね。

囲碁解説画像

黒1が正解です◎

白△が左側の白につながっていかないように、退路を断ちます。

囲碁解説画像

次は白番ですから、白2と打たれて今打った黒石は取られますが…

囲碁解説画像

今度は黒番で、白三子を取る事ができます。

ウッテガエシで白を取れました!

OKでしょうか。

「ウッテガエシ」の練習問題②

今度はこんな形です。

囲碁解説画像

まずは取れそうな白を探しましょう。

どれが取りやすそうかというと…

囲碁解説画像

隅の白△でしょうか?

黒に囲まれていて、あと二手の状態です。

ということで、次に黒はどうやって白を攻めるのかというと…

囲碁解説画像

黒1です◎

白△を狙って、白△が孤立するように打ちます。

囲碁解説画像

白に取られますが…

囲碁解説画像

黒は3と打って、白三子を取る事ができます。

手筋「ウッテガエシ」の成功です。

どうでしょうか。手品のような手筋でした。

実際に碁盤に並べて参考にしてください。

(5)基本手筋「ゲタ」

最後は、石を取る手筋「ゲタ」についてです。

ゲタが分かると、アタリをすることなく、効率よく石を取れるようになります。

「ゲタ」とは?

まずは、ゲタとはどのような手筋なのかを見てみましょう。

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このような状況があったとします。

そして、黒番で白△を取りたいと思いました。

黒はどこに打つのが良いでしょうか?

ゲタの良さを分かっていただくために、失敗からいきます。

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取りたいと思った場合、最初に考えるのは黒1とアタリする手です。

しかしこの後…

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白に2と逃げられます。

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黒が3とアタリしても

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白4と逃げられて、

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白の逃げ道が三手にのびてしまって、取れません。

少し戻って、

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黒1、白2のあと、

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黒3と打つのも、白をアタリしていますが

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白6まで、白○とつながってしまいます。

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このようにつながってしまうと、白は一つの大きなまとまりになって逃げ道が増えます。

青矢印のように逃げ道ができて、黒は白をアタリできなくなってしまいます。

取れませんので失敗でしたね。

という事で

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最初の場面に戻ります。

前置きが長くなってしまいましたが、

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この攻め方は失敗でした。

「シチョウ」と同じ攻め方なのですが、白○のような「シチョウアタリ」がいる時には成立しないのですね。

そんな時、

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白○の存在を気にしながら…

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黒1が良い手で、「ゲタ」と言う手筋です。(下駄に似ているような似ていないような…)

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白△の道二つに対して先回りしています。

そして、

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こんなイメージで白を囲んでいます◎

良い感じですよね。

このあと

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白が2と逃げ出そうとしても、

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白の進行方向を止める、という考えで…

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黒3です◎

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白がさらに4と逃げようとしてきても…

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同じ要領ですね。

白の逃げる方向を意識して、

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黒5と止めれば、

もう白を取れていますね。

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こういう状況になります◎

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黒1のゲタが、白△を取るために良い手筋でした◎

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まとめて手順を載せると、このようになります。

OKでしょうか。

ゲタで取る練習をしましょう。

「ゲタ」の練習問題①

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白△を取る手を考えて下さい。

白○が待ち構えているので…

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白△が、白○とつながらないように「ゲタ」です。

(シチョウでは取れないことも確認してみてください。)

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白△の逃げ道に対して、先回りしています。

このあと、

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たとえば白が2、4と抵抗してきても、白の進行方向を止めるという考えで、黒3、5です◎

これで白を取れていますね。ゲタがうまくいきました。

「ゲタ」の練習問題②

もう一つ、少し発展的なゲタをやりましょう。

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このような状況で、白△を取りたいです。

黒はどこに打てば良いでしょうか?

分かりづらいところですが、白の逃げ道を確認することがコツです。

囲碁解説画像

白△の逃げ道はこのような感じですね。

これらに対して先回りするように黒石を打つのが「ゲタ」です。

どこなのかというと…

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黒1です◎

合っていましたか?

この手は、先ほどの白の逃げ道に対して先に進みつつ、

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白△を囲んでいます。

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白が2と出ようとしてきても、

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白の進行方向を意識して…

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黒3と止めます◎

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白がさらに4ときても、

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同じ考えです。

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黒5と止めて…

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白6に対しても…

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出ようとしていますから、

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黒7と打つことで、白を囲んで取れています◎

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こういう状況になりますね。

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ということで、黒1が良い手でした。

ゲタを上手く使うと、このように、相手の石をアタリしなくても取ることができます。

是非実戦で、相手の逃げ道に先回りするイメージで打ってみて下さい。

では、また次回もよろしくお願いします。


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