囲碁の基本手筋である「ウッテガエシ」を詳しく解説していきます。
目次
「ウッテガエシ」の基本
まず、ウッテガエシとはどういう手筋なのかを解説します。
![囲碁解説画像](https://s-yosuke.com/igogakushu/wp-content/uploads/2018/09/ウッテガエシ-1.png)
例えば、このような状況があったとします。
ここで黒番で、白△を取る打ち方があるのですが、どこに打つと良いでしょうか?
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まず最初に考えるのが黒1です。
黒石同士をしっかりつなげながら、白二子をアタリにしています。
しかし、
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白も2とつながってしまいます。
このようになると、
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白石は一つのまとまりになって、○のように逃げ道が増えてしまいます。
取りづらくなるのですね。
ということで
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最初の場面に戻って、黒が白二子を取るためには…
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この黒1が良い手です◎
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白△と白×を切り離すイメージです。
ただ、次は白の番になりますから
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白2と打たれて、今打った黒一子は取られますね。
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こういう状況になります。
黒石が取られましたが、順調なのです。
この形をよーく見てください。
よくよく見たら、
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白三子がアタリになっていました。
黒3と打って、取る事ができます。
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こういう状況になって、黒大成功ですね。
これが「ウッテガエシ」という手筋です。
味方の一子をあえて取らせることで、最終的に相手の石を取る事ができるのです。
もう一度見ていただきますと…
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この状況で、
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黒1が良い手です。
白に2と取られますが、(取られた状況を想像してみて下さい。)
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黒は3手目で白三子を取ることができます◎
どうでしょうか。「肉を切らせて骨を断つ」という感じの手筋ですね。
では、ウッテガエシの練習しましょう。
「ウッテガエシ」の練習問題①
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黒番で、白△の二子を取ってください。
この白二子は、味方とつながっているようで、よくよく見たら黒に囲まれているのですね。
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黒1が正解です◎
白△が左側の白につながっていかないように、退路を断ちます。
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次は白番ですから、白2と打たれて今打った黒石は取られますが…
![囲碁解説画像](https://s-yosuke.com/igogakushu/wp-content/uploads/2018/09/ウッテガエシ-18.png)
今度は黒番で、白三子を取る事ができます。
ウッテガエシで白を取れました!
OKでしょうか。
「ウッテガエシ」の練習問題②
今度はこんな形です。
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まずは取れそうな白を探しましょう。
どれが取りやすそうかというと…
![囲碁解説画像](https://s-yosuke.com/igogakushu/wp-content/uploads/2018/09/ウッテガエシ-19.png)
隅の白△でしょうか?
黒に囲まれていて、あと二手の状態です。
ということで、次に黒はどうやって白を攻めるのかというと…
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黒1です◎
白△を狙って、白△が孤立するように打ちます。
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白に取られますが…
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黒は3と打って、白三子を取る事ができます。
手筋「ウッテガエシ」の成功です。
どうでしょうか。手品のような手筋でした。
実際に碁盤に並べて参考にしてくださいね。
次は「ゲタ」について学んでいきましょう。
基本手筋の全体像は下をクリック: