囲碁の基本手筋である「両アタリ」を詳しく解説していきます。
目次
両アタリの基本
まず、両アタリとはどんな状況なのかを見ていきましょう。
こんな局面だったとして…
黒番で、うまいアタリの仕方があります。
考えてみましょう。
黒を打ったら白がアタリ。
しかも「うまい」アタリの方法です。
やってみますね。
ここです。
黒１と打つと
なんと
白△の「両方」がいっぺんにアタリになります。
これが「両アタリ」です。
なぜ「両アタリ」が良いのか？
両方がアタリになると、
黒にどのような良いことがあるでしょうか？
囲碁は、
黒白１手ずつしか打てないのがポイントです。
「両アタリ」することによって
白△のどちらかを必ず取れます。
逆に言うと白は、片方の石しか助かりません。
白２
このようにアタリをつなぐと
黒は？
黒３と打ってもう片方の白△を取ります◎
こういう状況ですね。
白２でこちらを逃げても
黒は…
こちらの白△を取ります◎
こうなりますね。
相手の石を取る事は、
相手の陣地や戦力を減らすメリットがあります。
ですので
黒１と「両アタリ」するのは、とても良い手です。
ということで
両アタリを探す練習をしましょう。
両アタリを探す練習問題①
黒番で白を両アタリしてください。
見つかりましたか？
答えいきますね。
黒１◎
これで白△両方が同時にアタリです。
そして、このように打つことによって
どちらかの白△を取ることができます◎
白２と逃げても
黒３で逃げなかった方の白△を取って
こういう状況になる。
白２で
こちらを逃げても
黒３ともう片方の白△を取れる◎
それで、
こうなります。
黒がうまく白を取りましたね。
では、
両アタリを探す練習問題②
こんな状況で黒番です。
どこに打ちますか？
考えてみて下さいね。
碁盤があれば実際に並べてみて下さい。
黒１が正解です。
この一手で白△が同時にアタリです◎
白石が二つ並んでいても、逃げ道が一つですから「アタリ」ですね。
白２には
黒３◎
このように並んでいた白二子を取れます。
白２で二子のほうを助けても
黒３◎
反対側の白が取れて、黒が有利になります。
両アタリのおかげですね。
両アタリを探す練習問題③
これはどうでしょう？
黒番です。両アタリを探してください。
慣れてきましたか？
黒１◎
白△の各二子がアタリです。
黒はもれなくどちらかを取る事ができます◎
もう一問いきます。
両アタリを探す練習問題④
この局面で黒番です。
どこでしょう？
石が増えてきましたが
アタリの練習です。
黒１がGood！
「両アタリ」ですね。
白三子のアタリも見えましたか？
このように、
石数とは関係なく、道が少なくなるとアタリになります。
最後に、失敗図も見てみましょう。
黒１でこのように打つと、
白△はアタリなのですが、他にアタリがありません。
「両アタリ」ではないわけですね。
ということで、
次の白はどこに打つかというと…？
白２です。
黒に取られないように逃げます。
すると、今度は逆に黒がアタリになって
黒はピンチになってしまいました。
このように、
囲碁はアタリの仕方一つで結果が変わってきます。
１手１手が重要で、形勢が２転３転します。
そこがおもしろいです。
「両アタリ」の話でした。
次は「シチョウ」について学んでいきましょう。
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