囲碁の死活問題で重要な「中手（なかで）の種類」についてまとめました。
是非、参考になさってください。
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目次
中手図鑑
前回は「三目中手（さんもくなかで）」について勉強してきましたが、他にも「中手」があります。
これまでの三目中手の確認もしながら、ほかの中手も見てみましょう。
前回の講座： 
【囲碁入門⑪】「中手（なかで）」死活に重要な中手とは？
①三目中手（さんもくなかで）
このように、縦の三目の陣地の真ん中に打つと、白が一眼になります。
また、このように曲がった三目の陣地でも、黒１と打つ事で白が一眼になりますので、「三目中手」になります。
②四目中手（よんもくなかで）
これまで解説に出てきませんでしたが、四目の陣地でも「一眼」になります。
黒がどこに打つと良いかを考えましょう。
なんとなくここかな…という感じで、
黒１が「四目中手（よんもくなかで）」です。
ここに打つ事で、このあと白がこの黒１を取ったとしても一眼になるのです。
反対に、白が１と打つと「二眼」以上できてしまうので、この手を阻止したと考えるのもGoodです。
③五目中手（ごもくなかで）
「五目中手」もあります。
この図のような五目の陣地を、黒番で一眼にできるのです。
どこだと思いますか？
分かりづらいときは、白がどこに打ったら陣地が二部屋に分かれるのか？（二眼できるのか？）を考えると答えが分かってきます。
もしも白番だった場合は、白１が陣地を二部屋に分ける良い手です。
なので…
黒番だった場合も、黒１が良い手になります。
これが「五目中手（ごもくなかで）」です。
白がこのあと抵抗しても二眼作る事はできません。
抵抗の一例を見てみましょう。
白２と打ってきたら、黒はどうしますか？
（だんだん難しくなってきましたね。）
黒の打つ場所を考えるにあたって、白がどこに打ちたいのか？
を考えます。
白は２と打ったうえで、白△に打ちたいです。
このようになれば…
このような感じで二部屋（二眼）できます。
白がどこもアタリになっていないことを確認してください。
なので、白２に対して黒は、白が二眼できないように…
黒３と打つ事が大切です。
このようになれば、このあと…
白がA、Bと二回打って黒二子を取ったとしても、
こういう状況ですので、白は一眼しかありません。
さかのぼって、黒１と打った段階で白は一眼で死んでいるのです。
このあと白が抵抗したとしても、二眼作る事はできませんでしたね。
これが「五目中手」でした。
④六目中手（花六）
なんと、六目中手もあります。
ただ、実戦ではレアなケースになりますので「へえ～」というくらいで見ておいてください。
このような形です。
花のような形の六目の陣地です。
※花六（はなろく）と言います。
白が打つと眼がたくさんできそうなところを見つけて…
黒１と打つと、白は一眼しかできない状態になるのです。
これが「花六」と呼ばれる「六目中手」になります。
中手を視覚的に覚える動画
動画もありますので、ご紹介しますね。
▷の再生ボタンをクリック（タップ）すると動画が始まります。
通信環境の良い場所でご覧ください！
以上が、中手についての解説です。
６回に分けて「死活の基礎」をとても詳しく解説しましたが、いかがでしたか？
とても重要な単元でしたのでまた復習してみて下さいね。
では、最後まで読んでくださりありがとうございました！
次は「基本手筋」に進みましょう。
【囲碁の基本手筋】初心者の方が最初に学ぶべき重要手筋を詳しく解説！
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