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【囲碁の辺の定石】コスミツケと鉄柱の違い

今回は、「コスミツケ」と「鉄柱」の違いについて解説します。

この二つの手は混同されやすいですが、役割や目的が違います。

  • コスミツケ⇒攻めの手
  • 鉄柱⇒守りの手

というイメージなのです。

どういうことなのかを具体的に見ていきましょう。

コスミツケとは?

コスミツケ

黒1が「コスミツケ」です。

コスミで進みながら、白にくっつけていますね。

コスミツケ解説

次に黒△を狙っているので、

コスミツケ解説

白2とノビを打つのが、接近戦の定石です。

鉄柱とは?

コスミツケ解説

鉄柱」とは、黒1のように味方の石を二つ並べて、辺や隅の陣地を守る手のことです。

コスミツケ解説

黒1と打つ事で、隅の陣地を守ることができるのですね。

もしも、

コスミツケ解説

白が2と三々に入ってきても、黒9まで「五目中手」で一眼にして取る事ができます。

【囲碁入門⑫】「中手図鑑」色々な中手をまとめた

これらを踏まえて、使い方や特徴を見ていきましょう!

コスミツケは相手を攻める時に使う

図1

コスミツケ解説

黒の多いところに、白1とカカリで侵入してきました。

黒はどう対応したら良いでしょうか?

 

味方が多い時には、

極力、白地が大きくならないようにしたいですね。

 

そんなときの良い手が、

 

 

図2

コスミツケ解説

黒2の「コスミツケ」です。

白地をできるだけ小さくさせるための「攻撃の手」になります。

白が3とノビで対応している間に、黒4と構えて隅の黒の安全も図ることができます。

対する白は、隅へ進むことができませんので、白5と二間ビラキをすることになりますね。

 

 

そこで、

 

 

図3

コスミツケ解説

さらに黒6のケイマが良い手です。

この手は辺の白の陣地を抑えつつ、右下の黒模様を拡大しているのです。

黒12までの展開になると、

 

図4

コスミツケ解説

こういう状況になりますね。

 

ここまでが、

味方が多いところにカカリで入ってきたときの定石

と言って良いくらい、頻繁に出てくる打ち方です。

是非、ここまでの手順を碁盤に何回か並べてみて下さい。

実戦で役に立つと思いますよ。

定石って何?【囲碁の定石とは?】学び方と書籍、おすすめの定石をご紹介!

定石について詳しく知りたい場合は、上のリンクをクリックしてください。

さて、

ここまで黒の立場で見てきましたが、

この形の後、白からも反撃があります。

 

それはどんな手かというと…

コスミツケの弱点は三々

図5

コスミツケ解説

白1の「三々」です。

ここに入ることで、黒地を減らすことができるのです。

 

この後の展開の一例としては、

 

図6

コスミツケ解説

黒2~黒6です。

白×は取られますが、

 

図7

 コスミツケ解説      

このように、黒地へ進んでいて陣地を減らすことができていますね。

他にも変化は色々あるのですが、

とにかく、

 

図8

コスミツケ解説

白1の三々入りは良い手です。

詳しくは「囲碁オンライン講座」で解説していますので、見てみて下さい。

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コスミツケと鉄柱の違い

さて、講座内でご質問をいただいたのでシェアしますね。

参加者さんからいただいたのは、

「白に三々に入られてしまうのなら、黒はコスミツケではなく鉄柱を打つとどうですか?」

というご質問です。

良いご質問ですね。

以下がその回答になりますので、参考になさってください!

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ご質問の通り、

隅の陣地を守りたい場合は、

図9

コスミツケ解説

黒2の「鉄柱」や「トビサガリ」を打つ事になります。

黒4などと辺への守りも打てば完璧です。

 

ただ、

隅の陣地は守れましたが、辺の白にもゆとりができてしまいます。

白5などと打たれて、コスミツケで攻めた場合の図4よりも白は楽ですね。

また、右下の黒模様の出来具合も違います。

 

図9の鉄柱の展開は、

「お互いに守り合った」

という状況なのですね。

 

さて、

「コスミツケ」についてです。

鉄柱と比べてコスミツケは、隅の陣地を守れてはいないのですが、辺の白を攻めています。

図10

コスミツケ解説

黒2のコスミツケを打つ事で、

白地の拡大を阻止し、黒6のケイマに回る事ができます。(ただし、×の三々が弱点になるのですね。)

 

そして、

 

図11

コスミツケ解説

このような展開になることで、右下の黒模様も大きくなります。

これは、コスミツケを打って白を攻めた成果なのです。

 

また、講座では「のちに白×が良い手ですよ」という話をしましたが、

黒としては、白×に入られる前に黒Aを打っておくと隅の陣地を守る事ができます。

 

隅の陣地は「未完成」なだけで、守りに回れれば確定地にできるのですね。

OKでしょうか。

  • 陣地をはやく守りたいとき⇒鉄柱、トビサガリ
  • 相手を攻めたいとき⇒コスミツケ

ということになります。

是非、意識して打ってみて下さい!

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コスミツケと鉄柱の使い分けのまとめ

最後にまとめておきますね。

図12

コスミツケ解説

このように味方が多い時に、

図13

コスミツケ解説

白1と入ってきたら、

黒は白を攻めたいので、

コスミツケ解説

コスミツケで攻めます。

この際に、×の三々の弱点が残るのはしようがないのですね。

反対に、

コスミツケ解説

このように白が周囲に多いときは、

鉄柱解説

黒1の鉄柱や、黒1’のトビサガリで隅の陣地を守った方が良いのです。

どうでしょうか。

実戦でよく出てきますので、碁盤に並べてみて下さいね。

では、最後まで読んで下さりありがとうございました!