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【ヨセの大きさの判断法】囲碁の終盤がうまくなる!二線のヨセの見極め方

こんにちは。囲碁インストラクターの佐藤です。

今回は、実戦で非常によく出てくる「二線のヨセ」の大きさについて解説していきます。

知っているだけですぐに使える話ですので、どうぞゆっくりご覧ください!

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では、実際に例を挙げながら解説していきます!

図1

例えば、こんな状況はよく出てきますね。

序盤の段階では、この形はお互いにある程度陣地ができて一件落着しています。

その後、辺や中央の戦いが一通り終わって「ヨセ」の段階に入ったときに、

黒が

図2

黒1と打つ手は大きな手です。

ここに打つことによって、

図3

隅の黒の陣地が増えます◎

また、

図4

黒 A と打って、白一子を取る狙いが生まれます◎

反対に、

図5

白に1と打たれると、

図6

隅にできそうだった黒の陣地ができなくなって、代わりに白地ができます。

ということで、

図7

どちらが○に打つのかで、陣地の出来具合が大きく変わってきます。

黒が打った場合と白が打った場合の陣地の差額がとても大きいのです。(これを「出入り」といいます。)

○の場所の陣地の出入りを計算すると、約16目だと言われています。

黒が打つのか、白が打つのかで、なんと16目も違うのですね。

とはいえ、見つけたらすぐに打つわけではありません

碁盤全体を見渡して、他に大きなところがないかを確認することが大切です。

例えば…

図8

右上がこんな状況だったとします。

この場合、

図9

○の場所よりも黒1の方が大きいのです。

黒1と打つことで、

図10

右上の隅が丸々黒地になります。

右下の○に打ってできる黒の陣地よりも大きいですね。

なので、

図11

黒1でうっかり右下を先に打ってしまうと…

図12

白2とすべられたり、

図13

白2と三々に飛び込まれたりします。

三々に入られた後は、

図14

一例ですが、このような展開になります。

すると、

図15

隅の黒地が小さくなって、
白の陣地が増えます。

図16

黒が1と打つのと比べて、陣地の出入りがとても大きいのです。

数字にすると「20目以上」の大きさになります。

さて、
大きさの見分け方についてですが、ここまで解説したような「手」と「大きさ」をある程度知っておく、という勉強の仕方も良いですし、

図17

境目の広さを見る
というのも、とても汎用性のある判断方法です。

右下よりも、
右上の方が陣地の境目の空間が広いのです。

つまり、
どちらが打つかで陣地の変化が大きい(出入りが大きい)ということなのですね。

布石のときにも言えることですが、
広いところに打ちましょう
というのは、陣地の出入りが大きいからです。

「境目の広さを見る」
を是非意識して打ってみていただければと思います。

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さて、
もう一つだけ具体的な知識を学んでしまいましょう。

これは覚えやすいうえに例外があまりないので「暗記」でも OK です。(僕が暗記しましょう、と言うのはかなり珍しいです。)

図18

例えば右上がこんな形だった場合、

終盤になって「二線のヨセ」を打つとしたら…

図19

黒 A の「ハネ」
白 B の「オサエ」
黒 C の「ツナギ」
で、「ハネツギ」という一連の流れになります。

場所が二線なので、
「二線のハネツギ」
といいますね。
この一連の動きは色々な場所で出てくると思います。

それで、
黒 D の「オサエ」は「二線のハネツギ」よりも大きいです。(オサエは16目くらいで、ハネツギは6目~12目くらい。)

これを覚えておくだけで便利ですよ。

打っていてヨセになって、

二線を探して、

「ハネツギ」と D の「オサエ」が盤面にあったら、D を先に打った方が得だということですね。

図20

ハネツギで増えた陣地よりも、黒 D で増える陣地の方が大きいのです。

是非、今回の解説を機に、

  • 陣地の境目の広さを見る
  • 二線のハネツギよりも二線のオサエの方が大きい

というのを意識して対局してみて下さい。

では、どうもありがとうございました!

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