囲碁の勉強方法は上達のためにとても大事です。
- これから囲碁を学習していく入門・初心者の方
- もっと上達したい初級、中級の方・初段を目指したい方
勉強の仕方を知っているかどうかで上達のスピードに大きく差が出ますし、棋力アップのために何をすれば良いのかが明確になります。
上達しないなあ、と悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
本サイトでは1級・初段を目指す「囲碁オンライン講座」を提供しています。
無料登録で「序盤のお手本~特選30譜~」という限定教材もプレゼントしていますので、是非お役立てください。
初心者さんの囲碁上達法~終局まで打てるようになる~
囲碁を初めてやる方が、一局を最初から最後まで打てるようになるためのステップを解説します。
「これから囲碁をやってみよう」と思っている方や、「何から始めたら良いだろうか?」と迷っている方は是非参考になさってください。
囲碁入門STEP1:ルール・打ち方を知る
まずは、
囲碁の「ルール」と「打ち方」を知りましょう!
色々なサイトでルールを学ぶことができますし、囲碁の「入門書」を一冊買って学ぶのも良いですね。
おすすめは「ヒカルの囲碁入門」です。
本を監修している「石倉昇」先生がポイントで、この先生の本がオススメです。
上の本も初めての方に良いですね。画像をクリックすると楽天のサイトに行きますので、色々見てみて下さい。
☆このサイトでも囲碁入門講座を公開しています。
【囲碁初心者さんの入門講座】ルールや打ち方がよく分かる記事のまとめ
囲碁入門STEP2:碁盤(9路盤)と碁石を手に入れる
ルールを知って囲碁を続けてみようかなと思ったら、碁盤と碁石を手に入れましょう。
始めは碁盤に慣れていくために「9路盤」という小さな碁盤がオススメです。
順序としては、9路盤→13路盤→19路盤(プロも使う本格的な碁盤)という順番で、段階を踏んで囲碁を学んでいくのが良いと思います。
打ち方を学べる記事はこちら: 【囲碁9路盤の打ち方】初心者の方必見!一局の流れを詳しく解説
さて、碁盤をお持ちでない場合は「9路盤・13路盤と碁石のセット」を買いましょう。
上の画像は6,000円程で買える「9路盤・13路盤・碁石セット」です。(2022年11月現在)
もっと安いものもありますが、ある程度先行投資をした方が囲碁が長続きすると思います。
色々な商品がありますので、あなたのモチベーションが上がるものを是非探してみて下さい。
関連記事: 【初心者におすすめの囲碁盤・碁石セット】まずはこのセットで囲碁を学ぼう
そして、碁盤を購入したら改めて「入門書」や「囲碁入門サイト」を見ながら、実際に碁盤に碁石を打ってみましょう!
碁石の持ち方、打ち方についての動画を撮りましたので、参考にしていただければ幸いです。
関連記事: 【碁石の正しい持ち方・打ち方】囲碁を打つ最初の一歩!動画で実演解説
囲碁入門STEP3:対局してみる
ルールを知って、実際に碁盤と碁石を使って打ち方を学んだら、いよいよ実戦対局です。
周囲に囲碁を打てる方がいるようでしたら、是非挑戦してみましょう。
また、初心者の方も参加できる碁会所や公民館などが近くにあれば、勇気を出して一度見に行ってみて下さい。
そういう環境が近くにある場合、あなたは恵まれています。
さて、
周りに囲碁を打てる環境が無い場合は、パソコンで実戦対局をしてみましょう。
「COSUMI」というフリーの対局サイトがお手軽でオススメです。
ダウンロードなどの作業無しで、すぐに対局練習をすることができます。
まずは「勝ち負け」は気にせずに、終局まで打つことを目標にトライしてみて下さい!
囲碁入門STEP4:学習⇔実戦対局を繰り返して大きい碁盤に挑戦する
9路盤で終局まで打てるようになったら、碁盤を大きくしましょう。
13路盤にステップアップです。
13路盤に入ってからも、初心者向けの入門書や講座などで学習しつつ実戦を積んでいきましょう。
【囲碁初心者さんの入門講座】ルールや打ち方がよく分かる記事のまとめ
講座で解説していることを碁盤に並べていただければ、ちゃんと囲碁の打ち方が分かって上達していきます。
学習⇒実戦対局⇒学習⇒実戦対局⇒…
というサイクルが上達するために大切なのですね。
9路盤→13路盤→19路盤という順序でステップアップしていって、是非「19路盤」にも挑戦してみてください!
13路盤での打ち方を学ぶならこちら: 【囲碁13路盤の打ち方】一局の流れを学ぶならこの1記事!
級位者さんの囲碁上達法~4つの勉強方法~
19路盤で対局ができるようになったら、あなたはもう「級位者」です。
一般的には、19路盤で終局まで打てたら「20級」と言われています。
ただ、「級」というのは目安ですので、あまり気にせずに打ち方のコツを勉強して、どんどん実戦していきましょう。
そして、
囲碁級位者の方の学習には、重要な「4つの上達法」があります。
この「4つの上達法」を実践していくことで、一歩一歩、安定して囲碁が上達していき「初段」に少しずつ近づいていきます。
各方法の詳細をこれからお話ししていきますね。
上達法STEP1:お手本並べ
①お手本とは?
下の図のような感じです。一般的に言われる棋譜並べの事なのですが、最初は、打ち方を学ぶための易しい棋譜を並べることがオススメです。
これをやることで、どこに打つと良いのか、こういう形の時はここに打つと良さそう、ということが何となくわかってきます。
この勉強法は、ゴルフや野球で言うところの「素振り」と同等で、初段になるためには欠かせない最も重要な勉強法だと思っています。
僕が高校生のときは、毎朝5時に起きて「本因坊秀策」の棋譜をパチパチ並べていました。(親は色々な意味で心配していましたが、おかげで着々と上達しました。)
関連記事: 【囲碁の棋譜並べ上達法】初心者さんに効果的な勉強方法!おすすめの棋譜をプレゼント中
また、お手本(棋譜)を並べることによって、定石も自然と身についてきます。
囲碁の定石についてはこちらの関連記事もどうぞ: 【星の基本定石】囲碁初心者さん必見!定石の意味を理解して最短で上達
②どう上達していくのか?
「素振り」や「写経」と同じなので、とにかくお手本を並べるだけで良いです。
そうすると、
手の意味が分からなくても、少しずつ感覚が良くなっていきます。
たしかこんな風に打っていたな、と思って打った手が結果的にとても良かったということが頻繁にありました。
特に囲碁を始めたてのころは、どこに打ったら良いのか全く分かりません。
「自由に打ってください」と言われても困りますよね。
棋譜を並べて、
「こんな風に打つのか~」
という感覚を少しずつ掴んでいくことが上達のカギです。
- お手本(棋譜)並べをする
- どこに打つと「良い」のか、が感覚的に分かってくる
- 実際の対局で上手く立ち回ることができる
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上達法STEP2:詰碁を解く
①詰碁とは?
「囲まれた味方の石が二眼できるのかどうか?」
「囲んだ相手の石を一眼にして取る事ができるのか?」
という「死活問題」です。
これがしっかりできると、囲まれて大きな石を取られるということが減りますし、相手の大石を一眼にしてごっそり取ることができます。
反対に、死活が分からないと、いつの間にか石を取られたり、無駄な守りの手を打ってしまい、不利な状況になってしまいます。
例えばこのように、黒の陣地の中に入ってきた白1をやっつけるためには「詰碁」が重要になってきます。
どうやってやっつけると思いますか?
いきますね。
正解は、黒2と打って白を隅に追い込み、黒4、6と白を隅に封鎖します。
そして、ここからが「死活問題」です。
黒番で、白に二眼作らせないようにするには…
黒8が良い手です◎
ここが白の打ちたいところなのですね。
白9に対しても、白が二眼を作らないように黒10と打って、白を一眼にして取る事ができました。
隅の黒地を守ることができたのです。
このように、死活がしっかりできると自分の陣地に入ってきた相手の石を取る事ができます。
失敗すると生きられてしまうので、とても重要な分野ですね。
②どうやって勉強するの?
具体的にどう勉強するのかというと、できるだけ簡単な詰碁の本を買ってきて、その一冊をひたすら解きます。
解答をつい暗記してしまうくらい何度もやるのがポイントで、パッと見て「この形はここに打つとうまくいく気がする」というように、勘が鋭くなります。
また、頭の中で手順を思い浮かべることで「先を読む力」がついてきて、実戦で「黒、白、黒、…」と展開を想像することができるようになります。
先を読む、というのは囲碁の醍醐味ですね。
- 詰碁を解く
- 解答を見て「へえ~」と思う←ここが特に大事
- 想像力がついてきて、死活の急所が分かる
- 実戦で「相手の石を取れる」「自分の石を取られなくなる」
電車の中などで解くのも良いですし、問題を実際に碁盤に並べて、碁盤の上の石を見て解くのも非常に良いです。
僕は、学校が休みの日には、碁盤に問題を並べてひたすら詰碁を解いていました。
下の詰碁についての関連記事もご活用ください!
関連記事①: 【詰碁とは?】初心者の方が上達するための詰碁のやり方とおすすめの本
関連記事②: 【囲碁の練習問題】習うより慣れる!初級手筋・死活問題をプレゼント
上達法STEP3:手筋を学ぶ
①手筋とは?
詰碁と肩を並べて重要なのが「手筋」です。
「手筋」=「その場の最善」
だと僕は思っていて、シチョウやゲタ、ウッテガエシなどが石を取る手筋にあたります。
他にも、
- 連絡の手筋
- 分断の手筋
- 眼を奪う手筋
- 相手の形を崩す手筋
- 自分の石の形を整える手筋
生きるか死ぬかの詰碁と違って目的がたくさんあるのですね。
色々なケースの手筋を勉強していくと「こういう場面のこの形はここが良い場所」ということが、直感的に分かるようになっていきます。
不思議に思われるかもしれませんが、先を読まなくてもどこに打ったら良いのかが分かるようになってくるのです。
例えば、黒1の「打ち込み」という手があります。
白の陣地を荒らす、攻撃の手筋です。
白が2と打って黒を囲もうとしてきたとしても、黒3~9と打って辺に陣地を作るように打っていき…
ここで「連絡の手筋」が出てきます。
上辺の黒と、隅の黒をきれいにつなげる手があるのですが、どこに打つと思いますか?
ちょっと考えてみて下さい。
いきますね。
黒11です◎
これが「ハサミツケ」という手筋です。
白が12と断点をつないでいる間に、黒はきれいに連絡することができました。
白の陣地の中に入っていった黒が無事に味方とつながって、上辺を黒地にすることができたのです。
黒はとても得をしました。
このように、手品のような手が囲碁にはたくさんあって、これが「手筋」です。
②どうやって勉強するの?
「手筋」の勉強も「詰碁」と同じように、簡単な手筋の本を一冊買ってきて繰り返し何回も解きます。
碁盤に並べて解くのも非常に効果的です。
そうするとどんどん勘が鋭くなっていきますよ。
- 手筋を解く
- 解答を見て「へえ~」と思う←ここが特に大事
- 想像力がついてきて形の急所が分かる
- 実戦で良い手が打てる
僕は昔、学校が休みの日には問題を碁盤に並べて、じーっと見て解いていました。
とても良い脳の筋力トレーニングになったと感じています。
人生の中で最も、本をボロボロにしました。
関連記事: 【囲碁の基本手筋】初心者の方が最初に学ぶべき重要手筋を詳しく解説!
碁盤と碁石をお持ちでない場合は、是非、勉強用の碁盤と碁石を探してみて下さい。
関連記事: 【初心者におすすめの囲碁盤・碁石セット】まずはこのセットで囲碁を学ぼう
上達法STEP4:実戦(対局)で経験を積む
①実戦とは?
実際に人と対峙して対局します。
このために勉強してきたのだ。とも言えます。
色々勉強して学んだ上で、独自の手を自由に打つ事ができるので対局は楽しいです。
勝ち負けで一喜一憂したり、対戦相手によって展開や雰囲気が違うところもおもしろいですね。
STEP1~STEP3の上達法と違い、実戦が最も感情を動かされます。
あまり世間では言われていないことですが、僕はこの「感情が動く」ということが囲碁のとても有意義な要素だと思っています。
普通に生活していたら、「負けてくやしい」とか「この対局は絶対に勝ちたい!」とか「このまま進んだらもしかしたら勝てるかも、ドキドキ」などということは思わないのではないでしょうか。
囲碁を打つおかげで、日常では味わえない感情を体験することができます。
「この感情を体験するために囲碁を打っている」くらいの気持ちで対局ができたら、楽しみが増えますよ。
また、勝ち負けにこだわらずに、「この手を試してみよう」という気持ちで対局するのもおすすめです。
自然と上達し、いつの間にか初段くらいになっているかもしれませんね。
②実戦で上達するために大事なこと
上達のために大切なのが対局終了後の「検討」です。
対局が終わったあとに、ここが良かったかなとか、悪かったかなとかの感想を言い合う事が重要です。
一言二言でも発見がありますし、相手の人とコミュニケーションが取れて仲良くなるきっかけになるかもしれません。
余裕ができてきたら、対局しながら序盤の20手~30手くらいを棋譜に書いておいて、あとで先生に見てもらうというのも、とても効率の良い勉強法になります。
棋譜の書き方についてはこちら: 【囲碁の棋譜の書き方】碁罫紙や石を取った後の読み方についても解説
指導碁などで先生に検討をしてもらうのも良いですね。
指導碁についてはこちら: 【指導碁って何?】効果や打ち方・日本棋院の指導碁料金についてまとめた
棋譜並べ、詰碁、手筋の学習で理論をインプットし、実戦、対局でアウトプットをするイメージです。
理論だけを学んでいても頭でっかちになってしまいますし、対局だけをしていても良い打ち方や考え方は身に付きません。
「理論」×「経験」=「理解」
だと僕は思っています。
インプットとアウトプットをセットで行うことで、本当の意味で上達していきます。囲碁以外でも言えることではないでしょうか。
まとめ
- ルールを知る
- 碁盤と碁石を手に入れる
- 対局してみる
- 大きい碁盤にステップアップ
- 棋譜並べをする
- 詰碁を解く
- 手筋を学ぶ
- 実戦対局をたくさんする
是非試してみて下さい。
では、最後まで読んでくださりありがとうございました!
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