今回は囲碁の「パス」について解説します。
囲碁は終局の仕方がなかなか分かりづらいので、この記事で正式な終局方法を学習していきましょう。
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囲碁は「パス」ができる
昔はなかったのですが、現代の囲碁の正式なルールでは「パス」ができます。
「パスします」と言うと、相手に手番が移ります。
どういう時に「パス」をする?
パスは相手に手番が移るので、戦略上、基本的にはパスはしません。
しかし、これ以上打つと不利になったり、打っても意味がないと判断した時に「パス」を宣言します。
そして、お互いが対局に慣れているもの同士であれば、「パス」=「終局ですね?」という意味になります。
昔は「終局ですか?」と聞いていたのですが、それでは、相手の人が「まだ打ちたいところがある」と思っていた場合に少し困ったことになります。
なので、システマチックに「パス」という制度が作られました。
お互いに打ちなれた相手で、仲間内での対局でしたら「もう終局かな?」などの聞き方でも良いのですが、囲碁大会やプロ棋士同士での対局では、トラブルが起きないようなルールを作る必要があったのです。
お互いが「パス」を宣言したら「終局」
陣地の境目が完成して、自分の陣地にも、相手の陣地にも弱点がなく、打つ場所がないと思ったら「パス」です。
そして、相手の人も同じ考えで「パス」と言えば終局したという意味になります。
9路盤での終局図の一例を載せておきます。
白26となった状態で、陣地の境目が完成し、お互いに相手の陣地に入る余地がありません。(入る余地が実際に残っていたとしても、入れないと打ち手が判断したら「パス」します。)
これで次は黒番ですから、黒の人が「パスします。」と言い、白の人も「パスします。」と言った場合「終局」となり整地をして陣地を数えます。
また、黒の人がパスをして、白の人がパスをせずに手を打った場合、次の黒の番の人はあらためて「打つ」か「パス」かを選ぶことができます。
お互いが同じターンで「パス」をしたときに終局になるのです。
最初は終局かどうかの判断は非常に難しいですね。
たくさん対局をしたり、棋譜を並べたりして終わりが分かるようになっていきます。
例えば、上の図は19路盤の終局図です。陣地の境目が完成していることを確認してみて下さい。
確認する作業をたくさんすることで、終局の判断が少しづつできるようになっていきます。
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まとめ
囲碁は自由にパスができて、お互いがパスをしたらそれは終局の合図だということでした。
では、最後まで読んでくださりありがとうございました。またよろしくお願いします。
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