「石で陣地を囲む」というルールから分かる囲碁のコツは、「碁盤の隅を囲むのが効率が良い」ということです。
なぜ、隅に陣地を作るのが良いのか?
その理由を解説していきますね。
「陣地を囲む」というルールから分かること
囲碁は、最終的に石で囲んだ「陣地」が多い方が勝ちなのでしたね。
また、黒と白が1手1手交互に打つルールですので、いかに効率良く陣地を囲むのかが重要になってきます。
【囲碁入門①】難しいルールを簡単に解説!初心者向けに4つのルールをまとめた
①陣地を囲む
例えば
このように黒が打ってあったとすると
黒石で、なんとなく中央の空間を囲んでいる感じです。
この×印をつけたところを囲んでいて
そこが、黒の陣地(黒地)になります。
数はいくつかというと
9ですね。(囲った交点の数)
単位が「目(もく)」でしたので
中央には9目の黒地がある、という状態です。
そして
「石を囲んで取る」というときと同様に
△のような斜めの場所に、黒石は不要です。
「陣地を囲む」ときにも斜めは打たなくて良いのです。
では、
この黒地は?
黒石で右側の「辺」を囲っています。
何目の黒地かというと…
9目ですね。
端っこの交点もちゃんと数えます。
これは?
左上の「隅」を囲っています。
そして、目数は
こちらも9目です。
隅の角も交点として数えます。
②陣地を囲むときのコツ
さて、各陣地を見ていただきましたが
「石を囲んで取る」というときと同様に、違いがありますね?
もう一度、
上の三種類の9目の黒地を見ていただいて…
同じ9目を囲むにしても、やはり
「場所」と「石の数」が違います。
「中央」の9目を囲むのに使った黒石は⇒12子
「辺」の9目を囲むのに使った黒石は⇒9子
「隅」の9目を囲むのに使った黒石は⇒6子
ですよね。
上の図を見て実際に数えてみてください。
それで、
どの場所が最も効率的かというと…
「隅」ですね。
少ない石数で陣地を囲めていますから。
ということですので
囲碁は「隅」が重要な場所になってきます。
もう一度まとめますと
「隅」の特徴として
・石を囲んで取りやすい(同様に取られやすい)
・陣地を作りやすい(陣地を作られやすい)
かなり大事なポイントです。
ではここで、陣地を数える練習をしましょう。
③陣地を数える練習
「陣地」に慣れていただくために、目数を数える練習をしましょう!
この図を見て下さい。
もう勝負が終わった状態(終局)です。
右が黒地、左が白地ですね。
黒地と白地がそれぞれ何目か、数えて下さい!
交点の数を数えるのでしたね。
端っこの交点も、数えます。
石は数には入れません。
数え終わりましたか?
慣れないうちは結構大変ですよね。
もし9路盤をお持ちでしたら、実際に並べてみてください。
では、答えいきますね。
黒地は29目です。
○の数ですね。
黒地の中にある黒石は陣地ではありません。
同じように白地は
26目です。
ですので、
黒地29目
白地26目で黒3目勝ちとなります。
OKでしょうか。
まとめ
- 隅は陣地を囲みやすい
今回は、このコツをしっかりと覚えておきましょう!
そうしたら次の段階ですね。
実際にどう打っていくのか、ということを見ていきます。
※囲碁入門ではどんなことを学ぶのか?という今後の全体像については下のまとめ記事をご参考ください。