「自分の棋力は一体どれくらいなのだろう?」
これは、囲碁をやっているとどうしても気になることですよね。
「囲碁の大会に出てみたい…!」
これも、囲碁に慣れてきた時にふっと思い浮かぶことです。
ということで今回は、オススメの囲碁大会である「宝酒造杯」と「棋力判定」について書いていきます。
宝酒造杯などの大会に出てみたい方や、棋力の測定をしたい方の参考になれば幸いです。
※2022年11月現在は時勢により開催していないようです。残念ではありますが、本記事の内容は他の囲碁大会に当てはまる部分も多いかと思いますので、ご参考いただければ嬉しく思います。
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宝酒造杯とは?
宝酒造杯(たからしゅぞうはい)とは、「宝酒造株式会社」と「公益財団法人日本棋院」が主催の「囲碁大会」です。
級位者~有段者まで、全棋力を対象にした大きな大会で、各棋力の日本一を決める「全国大会」もあります。
宝酒造株式会社のホームページ:
宝酒造杯囲碁クラス別チャンピオン戦
宝酒造杯では「お酒が飲めて、みりんがもらえる」
宝酒造株式会社さんがスポンサーということで、景品が豪華です。
・お酒の試飲ができる
・お土産にみりんや日本酒がもらえる
・お昼のお弁当がついている
・優勝すると「京都」での全国大会に招待されて、ついでに観光ができる
など、宝酒造さん独特の特典が満載で、瞬く間に全国に広がりました。
※お酒が出るので未成年者は出場できません。
参加者全員に「参加賞」があって、みりんかお酒かを選べるのですが、「一日外で遊んできて悪いから、家内にみりんを持って帰るよ」という男性の方が多いとか少ないとか。
宝酒造杯では「棋力判定」ができる
囲碁に関しても充実していて、
・「5局」しっかりと対局ができる
・3勝以上すると、参加した段級位の「免状」を申請できる
・詰碁クイズで棋力アップをしながら景品がもらえる
・抽選で「指導碁」が当たるかもしれない
・抽選で審判長(プロ棋士)の「サイン」が当たるかもしれない
などなど、普通の囲碁大会よりもイベントが豊富です。
3勝でお免状の申請ができるということは、「3勝できたらその段級位くらいの実力がある」ということですね。
つまり、棋力の判定ができるのです。
また、指導碁やプロの先生のサインが当たる可能性もあり、棋力判定以外でも楽しめそうです。
宝酒造杯の地区予選と全国大会
最初は関東だけでの開催でしたが、今や全国で予選会を行い、優勝者たちが京都に集結するというすごい大会になりました。
「東京大会」は参加人数が1回でおさまりきらず、2回開催されていますね。(早めにお申し込みをした方が良いです。)
2019年はこんな感じでした。
予選の地区大会は参加回数に制限がなく、全地区予選に参加している方もいます。すごすぎます。
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大会に参加するときの申請棋力
ここまで「宝酒造杯」について書いてきましたが、参加するときの申請棋力についてもお話ししておきます。
囲碁の棋力とは?
そもそも、「棋力(きりょく)」とは何でしょうか?
よく詰碁の問題集などを見ると「これができたら〇級(段)」みたいなものがありますが、あれは「詰碁」の段級位の目安であって、あなたの本当の実力を測れるものではありません。
「棋力」=「あなたの囲碁の総合力」
これが棋力だと思います。
詰碁だけができても、序盤の打ち方を知らなければ陣地を作る事ができずに負けてしまいます。
・序盤(布石・定石)
・中盤(詰碁・手筋)
・終盤(ヨセ)
それぞれに関して、バランスよく学んでいくことが大事ですね。
このような総合力を測れるのが「実戦対局」なのです。
そして、棋力に関してもう一点大事なことは、
「棋力は相対的である」
ということです。
昔からある基準で、「プロ棋士に9子局で勝てたら初段」というものがあります。この目安が定められた当初は、みんな真面目にこの基準を守り、プロに星目(9子局)で勝つために一生懸命でした。
しかし、碁会所がたくさんできて、だんだん曖昧になっていってしまいました。
普段の対局で「手合い割」を決めるときに、いちいちプロ棋士の先生と打つわけにはいきませんよね。
そこで、碁会所や囲碁会ごとに「棋力の基準」を設けたのです。
「〇〇さんに勝ったら△級」というような決め方ですね。
こんな感じで、場所によって棋力が違うという現象が起こり始めたのです。
よくよく考えてみたら「プロ棋士に9子局で勝てたら初段」という基準は、全国に広めるにはちょっと無理そうな基準ですよね。判定に時間がかかりすぎます。
現状を変えるためには、もう一度「日本棋院」が棋力の基準を厳正にできたら良いのでしょうが、なかなか難しいことです。
そこでとりあえず、
「△△という場所で〇級」
という表現でどうでしょうか。大体の棋力が伝われば、ひとまず良いのではないかということです。
自己紹介をする時に「Aという場所では7級です。」みたいに言えば相手の方や、初めて入るお店に大体伝わると思います。
そして、「宝酒造杯で〇級(段)です。」というのがスタンダードになってくると面白いなと、個人的に思っています。
どれくらいの棋力で出たら良いのか?
大会に初めて出るときには、どのくらいの棋力で参加すると良いのでしょうか。
「目標の棋力で出ましょう!」
と言いたいところなのですが、とりあえず「通っている碁会所や教室での棋力」で出てみましょう。
「宝酒造杯」と「あなたが通っている碁会所や教室」での棋力の違いを確かめてみる、くらいの気持ちで一度出てみると良いと思いますよ。
「囲碁大会の雰囲気に慣れる」というのも大事なことです。大会は一度きりではありませんので、長い目で見ていきましょう。
全く棋力が分からない場合は…
囲碁界での「棋力」そのものが曖昧になりすぎて、どれくらいなのか全く分からない、という方もいらっしゃると思います。
その場合は一度、「指導碁」を受けてみると良いと思います。
プロの先生やインストラクターは、一度打てば相手の方の棋力が大体分かります。
特に、宝酒造杯に出る場合には「アマチュアインストラクターの指導碁」がオススメです。
なぜかというと、宝酒造杯はアマチュアの大会なので、実際に宝酒造杯に出たことのあるインストラクターも多いです。宝酒造杯の基準を良く知っているインストラクターが多いということですね。
そのような方に打ってもらって「宝酒造杯ではどれくらいの棋力で出たら良いですか?」と訊いてみるのが良いと思います。
指導碁については、下の記事をご参考ください。
関連記事: 【指導碁って何?】効果や打ち方・日本棋院の指導碁料金についてまとめた
まとめ
・宝酒造杯は、棋力判定におすすめの囲碁大会
・宝酒造杯は、棋力判定以外にも楽しいイベントが満載
・初めて出る場合は、今通っている場所での棋力で出てみる
・棋力が全く分からない場合は、指導碁を受けて棋力を聞いてみる
・つまり、棋力判定の方法は「宝酒造杯(囲碁大会)」と「指導碁」がオススメ!
日本棋院のアマチュア大会:
アマ大会一覧
(宝酒造杯以外にも色々あります。)
どうでしょうか。
最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。
この記事があなたの参考になりましたら幸いです!
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