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【囲碁入門⑭】石を取る手筋「シチョウ」の基本を詳しく解説!

シチョウ

囲碁の基本手筋である「シチョウ」を詳しく解説していきます。

シチョウの基本

まずは、シチョウとは何なのか?について解説します。

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このような状況で黒番。
白を取りたいのですが、どうしましょう?

取ろうとするので、
黒は白をアタリします。

まず

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黒1

ここに打つと、白はアタリですね。

では、白逃げてみましょう!

というと?
白は

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こうですね。
白2の場所に黒がくると、白は取られてしまいますので
そこに先着します。

そして、
このように打つ事で、白石の逃げ道が増えました。

いくつに増えたかと言うと•••

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三ヶ所に増えました。

•••黒からすると、白を取りづらくなりましたね。

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この後

黒3と追いかけても、
白4と逃げて、さらに逃げ道が増えます。

黒失敗ですね。

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という事で

スタートのこの図で

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黒1と、こちらからアタリします。

白は取られないように

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白2と逃げますね。

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この時

先ほどのアタリの仕方と違って
白石の逃げ道は二つしかありません。

ということは、
次に黒番でまたアタリすることができます。

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では

黒番です。
AとBどちらでしょう?

白がアタリを逃げた時に
逃げ道が少なくなるようにアタリしたいです。

考えてみましょう。

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黒3

Aの方からアタリすると

白4と逃げた時に
白の逃げ道は…?

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3ですね。
白の逃げ道が増えてしまいました。

ということで

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Bの方からアタリ◎

黒3です。

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白4と逃げますが

白石の残りの逃げ道は二つですね。

つまり、また黒番でアタリできます◎

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ということで

次の黒はA、Bの
どちらからアタリすると良いでしょうか?

同じように想像してみましょう。
黒が白をアタリして、
白が逃げた時に

「白の逃げ道の少ない」アタリの方向は…?

両方やってみましょう。

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黒5とアタリすると
白6と逃げて
この白の逃げ道は…三つですね。

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では

黒5と反対方向からアタリすると
白6と逃げた時に
白の逃げ道は…二つです。

ということは
この図の方が黒に取って良いですね。
白の逃げ道が少ないわけですから。

この後のアタリの仕方はどうでしょうか?
黒番で、どうアタリするかですが

いきますね。

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黒7◎

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白8と逃げた時に

黒9◎
白10と逃げても白の逃げ道は二つです。

黒はまた白をアタリできるのですね。

なんとなく分かってきましたか?
これが「シチョウ」です。
アタリが続くようにうまくアタリして

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最後は
碁盤の端っこで全部取る事ができます◎

この状態は白を囲めていますから

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こうなりますね。
白をすべて取れています。

「シチョウ」という取り方でした。

「シチョウ」についてまとめると…

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取り方をまとめます。

このような形から
黒番で白を取ろうと考えて…

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うまくアタリしていきます。

このように
ジグザグな形になるんですね。
アタリがずっと続いて、最後、碁盤の端に追い詰めて
白を取る事ができました◎

では、

「シチョウ」の練習問題①

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この状態で黒番です。
シチョウで白を取って下さい。

最初のアタリの仕方が大切でした。

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黒1ですと、

次、白は取られないように

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白2と逃げて
この時、白石の逃げ道が三つに増えてしまいます。

ですので

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黒1が正解です◎

このアタリの仕方ならば

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白2と逃げようとした時に

逃げ道が二つしかありませんね。

次は黒番ですから、またアタリする事ができます。

続きいきますね。

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黒3が良いアタリの方向です。

白4と逃げても、またアタリできそうです。

しかし

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次に黒5と、こちらからアタリしてしまうと
白6で逃げ道が増えてしまいますので要注意。

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黒5がGood

慣れてくると規則的な動きですよね。

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ということで

これを繰り返して、隅に追い込んで取れるのでした◎

白石を全部囲めていますから

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こうなります。
黒大成功です◎
(実際の対局ですと、白は途中で諦めた方が取られる石が少なく済みますね。)

「シチョウ」の練習問題②

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こんな状況で黒番です。

今までと少し形が違いますが、これも「シチョウ」に持っていくことができます。
白石が、あと2手しかないところがポイントなのです。

アタリしてみましょう!

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黒1です◎
白がアタリですね。

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白2と逃げたら…?
この後はどんな展開になるでしょう。

一気にいっても大丈夫でしょうか。

いきます。

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このようにアタリが続いて
シチョウですね。

慣れてきましたか?

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それで

こちらからのアタリも正解です◎

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白2と逃げて

黒3と、
今まで言わなかったですが
白の進行方向を止める感じでアタリ」です。
↑この考えが掴めると色々な場面で役に立ちます。

白4と逃げますが

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ひたすら白の進む道を止めて、
アタリが続き、
碁盤の端っこで丸ごと取ることができます◎

「シチョウ」についてなんとなくわかりましたか?

「シチョウ」の練習問題③

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これはどうでしょうか?

先ほどの問題と同じようですが
右上に白石が追加されました。

黒、どうしましょう。

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黒1。
白をアタリしています。

さて、この後どうなるか予測できますか?

いきますね。

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シチョウで追いかけるのですが

黒3、白4と今までと同じです。

しかし、

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黒5、白6となった時に
右上に追加された白△が活躍してきます。

白6で白石が合流して(つながって)
逃げ道が三つに増えてしまいました。
次に黒番で、アタリできないですね。

しかも、
白に逃げられたあかつきには、
白から「両アタリ」が狙われています。
二ヶ所もあります。

上の図を見て、白番で両アタリできるところを
二ヶ所探してみましょう!

見つかりましたか?

答えいきますね。

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この二点です。
×の場所が、どちらも白が打つと両アタリになる場所です。

両方を同時に防ぐことはできないので、黒はまずいですね。

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最初に戻って

白△がいるので
こちらの黒1が正解です◎

狙っている白と白△が
つながらないようにアタリするのがGoodです。

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そして

このように、ちゃんとシチョウになります◎

では、あと一問だけやりましょう。

「シチョウ」の練習問題④

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今度はこんな形です。

黒番でシチョウにできるのですが、
どう打ちますか?

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このアタリの仕方ですと

白が逃げた時に

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白の逃げ道が三つに増えてしまいます。

ですので

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黒1です。

白が逃げようとしても

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白の逃げ道は二つですね。

白を、右の黒石に追い込む感じでアタリするのがポイントです。

では、次の黒は…?

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黒3◎

白4と逃げても、

シチョウが始まりますね?

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隅に追い詰めて取る事ができます◎

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この時

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こちらも正解です◎

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アタリが続いてシチョウです。

大丈夫そうですね。

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では、本当に最後。

白△があらかじめいたら…?

黒はどうしますか。

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先ほどの図のようにアタリしていくと

黒3ですと…

形はシチョウですが

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白△とつながって、シチョウではなくなってしまいます。
次に黒番でアタリできませんね?

これは黒失敗ということで

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こちらからアタリします◎
白△とつながらないように攻めるイメージです。

この後

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白△のいない方に、シチョウで追い詰めていって
黒17まで丸ごと取る事ができました◎

ちなみに、白△のような石を「シチョウアタリ」と言います。
シチョウで追いかけていったときに当たるからですね。

いかかでしたか。
今回の話で「シチョウ」に慣れてもらえれば幸いです。
次は「オイオトシ」について見ていきましょう。

オイオトシ 【囲碁入門⑮】石を取る手筋「オイオトシ」の基本を詳しく解説!

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