【無料公開】初段を目指すオンライン講座

【囲碁入門⑮】石を取る手筋「オイオトシ」の基本を詳しく解説!

オイオトシ

囲碁の基本手筋である「オイオトシ」について詳しく解説していきます。

「オイオトシ」の基本

まずは、「オイオトシ」とはどのような手筋なのかを見ていきましょう。

囲碁解説画像


こんな状態で黒の番だったとします。

うまくやると白を取ることができるのですが
どのように打つと良いでしょうか?

まずは、

上の図で取れそうな白石に目星をつけてみましょう。
どの白が取りやすそうですか?

取りやすい石というのは
石から出ている道が少ない石です。

そう考えると

囲碁解説画像

この△印をつけた白石です。
逃げ道が二つしかありませんね。

この白を狙って、黒の打つ手を考えてみましょう。

白の逃げ道は二つなので
白を取ろうと思ったら、そのどちらかです。

囲碁解説画像

黒1。
このように打つと、白△が「アタリ」です。

では、今度は白の立場に立って
この白を取らせないように頑張るには、どう打つでしょうか?

というと

囲碁解説画像

白2ですよね。
黒にこの場所に打たれたら取られてしまいますから、
打たれないように先着します。

そして、この白△は右側の白石たちと合流しました。
次に黒番ですが、白を取ることはできませんね?

と、いうことですので
黒1が間違いだったのです。

正解は

囲碁解説画像

黒1◎
こちらからアタリします。

それで、白が白△を助けるならば

囲碁解説画像

白2ですね。

では、次に黒番です。
どこでしょう??

よーく見て下さい。

白を、

取れます。

囲碁解説画像


黒3で白△の三子を丸ごと取ることができます。
白三子からは、もう道が出ていないことを確認しましょう。

このように、
相手をアタリして
相手が逃げて
でも、まだ相手がアタリになっていて取れる。
というのが「オイオトシ」という石の取り方です。

名前を覚えるというよりかは、
アタリできる所を探す
ということが大切ですね。
慣れてくると、パッと見てわかるようになりますよ。

着手禁止点の話

さて、今回はもう少しオイオトシの練習をしていくのですが

その前に一つルールの話をします。

上の図の黒3を見て、「ん?いいの?」
と思いませんでしたか?

良く見たら、
黒3の石だって白に囲まれて道がないですよね。
ルール上良いのか?という話です。

結論から言いますと、
「相手の石を取れるときは、道のないところに打って、相手を取ってOK」
「相手の石を取れないのに、道のないところには打てない
です。

基本的には、
打った石から道がないところには置けません。
そこ置いたらもう取られちゃってるよ、という場所は着手禁止点になります。
正式な大会とかですと、一応、反則負けになってしまいます。

ただ、普段友達と打っている分には、
「そこは打てないよ」と言って別のところに打ってもらえば良いだけなので
対局中「着手禁止点に打っちゃったらどうしよう」と怯えなくて大丈夫です。

結局、石から道がどれくらい出ているかなぁ、と良く見ることが大切ですね。

それで、具体的には

囲碁解説画像


黒1。
これは
打てますか?打てませんか?

答えは

囲碁解説画像


打てませんね。
黒1からは道が一本も出ていません。
白に全方向を塞がれてしまっています。

そして、もう一つ確認事項。
白石を取れる、というわけでもありませんね。

だから、上の図の黒1は着手禁止点、打ってはいけない場所だということになります。

囲碁解説画像

例外として、この図のように

白石を取れる場合は(白三子を取れていますね)
黒1と打って良く、

囲碁解説画像


このような状況になります◎

OKでしょうか。

【囲碁入門⑥】着手禁止点とは?囲まれているところには打てない!

では、オイオトシの話に戻りましょう!

「オイオトシ」の練習問題①

囲碁解説画像

こんな状態で黒番です。
白を「オイオトシ」にして取ってみましょう。

まずは、全体をみて
逃げ道の少ない白石を探します。

そして、
その白をアタリするように打つのがポイントです。

上の図を見て考えて下さいね。

決まりましたか?

答えいきますよ。

囲碁解説画像


黒1◎
白△がアタリです。
合ってましたか?

そして、白が△を助けようと

囲碁解説画像


白2とつないでも

丸ごとアタリですね?

次に黒番で

囲碁解説画像


黒3と打って、白△を取れています◎

囲碁解説画像


こうなります。

白をアタリして→相手が逃げて→それでも相手がアタリになっていて→取れる

という流れでした。オイオトシですね。

ではもう一問

「オイオトシ」の練習問題②

囲碁解説画像

この状態で黒番です。

どう打てば良いでしょう?

取れそうな、道の少ない白を探して

アタリする。

その時に
着手禁止点に打とうとしていないか要チェックです。

考えましたか?

いきますね。

囲碁解説画像

黒1


これはまずいですね。
黒石から道がありません。
そして、白を取れるというわけでもないので
打てない場所です。

今度こそ答えいきます。

囲碁解説画像


黒1◎
ここに打つと白△がアタリです!
こんなに石がたくさんあっても、白石から出ている道は少ないのですね。

白は取られたくないですから

囲碁解説画像


白2とつなぎます
が、しかし…

よく見たら

丸ごとアタリになっています。

OKですか?

囲碁解説画像


黒3と打って、白△を取ることができました◎

黒3からは道が出ていませんが
白を取れるので、打って取ってOK!

囲碁解説画像

こういう状況になります。

どうでしたか?
「打てない場所がある」というルールの話と
「オイオトシ」という石の取り方の話でした。

次は「ウッテガエシ」という手筋を学んでいきましょう。

ウッテガエシ 【囲碁入門⑯】石を取る手筋「ウッテガエシ」の基本を詳しく解説!

基本手筋の全体像は下をクリック:

基本手筋 【囲碁の基本手筋】初心者の方が最初に学ぶべき重要手筋を詳しく解説!