「アゲハマ」とは取った(取られた)石のことで、陣地を数えるときに相手の陣地を埋めることができます。
この記事を読むと、アゲハマの扱い方や死に石との関係が良く分かります。
初めての方は是非ゆっくりご覧ください!
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「アゲハマ」とは?
まずは、アゲハマとは何か?について解説します。
アゲハマとは、相手の石を囲んで取った時の「取り石」のことです。
白の碁石がハマグリでできていることから、「ハマグリを取り上げる」ということで「アゲハマ」と言います。
こんな感じで黒が白を囲むと、
白石を取って、終局の時まで碁笥のフタに入れておきます。(陣地を数える時に相手の陣地を埋めます。)
これが「アゲハマ」ですね。
白が黒を取った時にも同じようにアゲハマと言います。
実際に終局の時にはどうやるのか?
では、陣地を数える時(整地)の時にどうやって扱うのか?を見ていきましょう。
この図は、9路盤で終局まで出来上がっている図です。
それで、黒と白の取ったアゲハマがそれぞれ3つと5つだったとします。
陣地を数えましょう、となった時に…
白の人は、アゲハマを黒の陣地に埋めます。(このことから、お互いに相手の陣地を数えます。)
埋め方は自由で、例えばこんな感じです。
では、平行して、黒のアゲハマも白の陣地に埋めましょう。
実際の対局では、お互いが相手の陣地を同時に整地していきます。
こんな感じで埋めます。
今、こういう状態ですね。
それで、今度は陣地を数えやすく整えていきます。
黒△と白○を動かしてみます。
こんな感じです。
9路盤の場合はある程度、掛け算で計算できる形に持っていっていれば良いと思います。(相手に伝わりやすければOK)
これで、黒地は25目。白地は25目+6目半(コミ)=31目半。
ということで、白の6目半勝ちです。アゲハマの使い方はOKでしょうか。
関連記事: 【囲碁のコミの意味】コミってなんだ?
「死に石」もアゲハマになる
もう一つ事例を見てみましょう。
今度は、盤上で死んでいる石(死に石)がある場合です。
関連記事: 【囲碁入門⑧】「死に石について」取られている石ってどういうこと?
こういう風に、黒×と白×がそれぞれお手上げ状態だったとします。
これらは、陣地を数えるときに死に石として「アゲハマ」になります。
例えばこんな感じで、お互いが相手の陣地に埋めることになります。
碁笥の蓋にある「アゲハマ」と同じ扱いになるのですね。
こうなります。
それで、あらためて碁笥の蓋の中のアゲハマを埋めていきます。
こういうことですね。
こんな形になりました。
最後にこれを掛け算の形になるように整えていきます。
黒△と白○をそれぞれうまく配置して、四角形の陣地ができるようにします。(陣地を数えやすくする作業を「整地」といいます。)
関連記事: 【囲碁の整地はこれで完璧!】19路盤の整地の方法
一例ですが、こんな感じですね。
お互いに24目です。コミがあるので「白の6目半勝ち」となります。
死に石やアゲハマの意味や扱い方を分かっていただけたでしょうか。
お時間のある時に碁盤に並べて練習してみていただければと思います。
では、最後まで読んでくださりどうもありがとうございました!
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