今回は「アテコミ(当て込み)」という囲碁用語について解説します。
比較的珍しい手筋ではありますが、考え方や実戦でよく出てくる具体例をご紹介しますので、是非ご参考ください!
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相手のコスミの斜め部分に対してくっつける手
のことです。
非常に分かりづらい用語なのですが、
例えば、
図1

白A、Bのコスミの構えに対して、
図2
黒1や黒1’に打つのが「アテコミ」になります。
次に白の分断を狙うという手ですね。
しかし、
基本的には、
黒1に打っても、少なくとも次の白は1’に打てばつながります。
同様に、黒が1’の方のアテコミを打っても、少なくとも次の白は1に打てばつながりますね。(故にコスミはつながっている)
なので、
アテコミは次に白の分断を狙ってはいますが、白に手堅く対応されると切れません。
ということで、積極的に使われることは少なく、序盤などでは比較的珍しい手になります。(終盤のヨセの時には、陣地の境目を決めていくにあたってよく出てきます。)
ただ、
もちろん、序盤から中盤のタイミングで使われるアテコミもありますので、代表例をご紹介します。
例えば、
図3
黒〇の「星からトビサガリを打った構え」に対して、白A、Bのようにコスミが打たれているケースがよくあります。
黒としては、二線の黒〇が白Bと接しているので少し弱くなっていますね。
これを強化するために、
図4
黒1のアテコミが良い手の一つです。(他には一路右のツナギなども好手!)
アテコミのメリットとして、
次に白の分断を狙っているので、
図5
白2のツナギで受けさせることができるという点が挙げられます。
そして、
×の断点はちょうど「カケツギ」で守ることができていますので、黒3は先手を取って他の場所に回ることができるのです。
序盤や中盤では、他へ先着できるのはとても大きいことが多いですので、黒1のアテコミは有力な受け方ですね。
このように、
白のコスミの分断を狙い、白に受けさせることで、先手で他の狙いを達成できることがあるのがアテコミの特徴になります。
少し珍しい手ですが、考え方と囲碁用語を頭の片隅に置いておいていただければと思います。
では、
お読みくださりどうもありがとうございました!
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