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【囲碁のコミの意味】コミってなんだ?

今回は「コミ」について解説します。

コミとは、黒の先着の利をカバーするために、白番にプラスされる陣地のことです。

現代では「6目半」を白地に足すのがルールになっています。

どういった経緯でコミができたのか?などについて解説していきますね。

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「コミ」とは?

コミとは、囲碁の対局の「互先(ハンデなし)」の時に、白に加算される陣地の事です。

現代では「6目半」を整地の時に白の陣地に足して計算します。

なぜ「コミ」があるのか?

囲碁は互先(ハンデなし)の対局の場合、黒から打ち始めます。

すると、黒の人は先に手を打てるので有利なのです(先着の利)。

その差を埋めるために、整地の時に白に6目半を足すのです。

コミ6目半を足すことで先着の利を打ち消して、互角のゲームとされています

関連記事: 【囲碁の整地はこれで完璧!】19路盤の整地の方法

昔はコミがなかった!?

昔々、江戸時代のころは「コミ」がありませんでした。

「御城碁」と言って、将軍様に見せるための対局があったのですが、囲碁は当時「先手必勝」の遊びでした。

引き分けの事を「持碁」というのですが、持碁になったら「白、大健闘」と言われていました。そこから「置き碁の時の持碁は白勝ち」という文化ができたのではないかと勝手に思っています。

関連記事: 持碁とハガシ 【囲碁の持碁・ジゴ(引き分け)とハガシについて】ヒカルの碁の9巻から学ぶ

「コミ」ができたのは昭和

昭和に入って、タイトル戦ができ始めたことから、白番と黒番を対等にしなければならない、という考えがうまれ本格的にコミが導入されました。(本因坊戦が最初)

当時は4目半でした。

今考えると少ないなあ、と思うのですが、4目半のコミの出現で白番での勝率は飛躍的に上がり、盤上での戦略も変わってきました。

しばらく4目半でプロ棋戦が行われていましたが、どうやら4目半でも黒が有利だということが分かってきました。

そこで、昭和の後半に5目半になり、またさらに平成に入って6目半にコミが増えました

それくらい一手目の価値は高いということですね。現在は6目半のコミでほぼ互角のようです(勝率の誤差が1パーセントくらい)。

コミを払うために黒は頑張る

どんどんコミが大きくなってきたわけですが、実際にどう変わるのでしょうか。

「コミが多くなる」=「白が有利になる」ですよね。

ということですので、黒が布石で多めにリードする必要が出てきて、積極的な戦略がたくさん生み出されました。

今後このブログでも、色々な布石や作戦を解説していきたいと思います。

布石の記事のまとめ:【囲碁の布石の打ち方】序盤戦の基本的な考え方や打ち方を学ぶ

まとめ

囲碁のコミとは
  • 白番と黒番の形勢のバランスを取るために、「終局時に白がもらう陣地」のこと
  • 陣地を数える「整地(せいち)」の時に白地にコミを足す
  • 現代ではコミの大きさは「6目半」

今回の記事では上記の事を理解していただければなと思います。

では、最後まで読んで下さりありがとうございました!

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